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インタビュー
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生き物好きからエンジニアへ。AI時代に広がるキャリアの可能性

原子力関連の研究開発企業勤務
入社1年目
小川 まなみ MANAMI OGAWA大学卒業後、2026年に新卒入社。原子力発電プラントで使われる活性炭フィルターの性能試験に従事。
※2026年7月現在

|未経験からでも挑戦できる。そう思えたのは「やり抜く力」があったから。

家族からはよく、「いつも予想の斜め上をいく選択肢を取る」と言われます。振り返れば、始まりはいつも周りの方からの提案でした。「生き物が好き」という理由から、高校の先生に教えてもらった、地元千葉から遠く離れた北海道の大学へ進学。卒業研究では、研究室の先生に提案された、生態が解明されていない害虫の「死んだふり」という珍しいテーマに熱中しました。ほぼ動きのない虫を、土日も問わずひたすら観察し続ける研究でしたが、焦らず自分のペースでやり遂げました。小学生のころから父の仕事の関係で転校が多かったせいか、新しい環境に慣れるため、できることを一つずつ増やしていくことにやりがいを感じるのだと思います。

エンジニアの仕事については、「これからのAI時代、技術を身に付けることは頼もしい武器になる」と感じて興味が湧いたものの、技術系の学部を出ていない不安もありました。しかし、「どんな業界でも、未経験から始めて活躍している人は多い」という父の言葉に背中を押され、粘り強くやり遂げる力があればやっていけると思えたんです。

なかでもオープンアップネクストエンジニアを選んだ決め手は、携われる分野の幅広さでした。「派遣エンジニア」という働き方はITに特化した企業が多い印象でしたが、当社は機械・電気・ITなど配属先の選択肢が広く、ここなら自分に合う仕事に出会える可能性が高いと思いました。

そうして出会ったのが、原子力関連の研究開発企業。最初は企業サイトを読んでもイメージが湧きませんでしたが、現地で目にした先輩方の機器を扱う手つきから確かな専門性が伝わってきて、「こういう仕事ができたらかっこいい」と素直に憧れました。思いがけない道でしたが、原子力という重要なインフラに関わるチャンスがあるなら前向きに挑戦したい。そう思って飛び込むことにしました。

|じっくり考える性格が、エンジニアとしての強みになる。

現在は、原子力発電プラントで使われる活性炭フィルターの性能試験を担当しています。プラントの換気設備に組み込まれるフィルターは、内部の活性炭が空気中の有害な放射性ヨウ素を吸着することで、きれいな空気だけを外へ送り出す仕組みになっています。ただ、活性炭は使ううちに吸着力が落ちる消耗品のため、定期的な交換が必要。私たちはそのタイミングを判断するため、使用済みフィルターを回収し、その一部を試験します。

新卒入社したばかりの4月は、放射線を扱う区域に入るための研修からスタート。5月に研修を終え区域に入れるバッジを受け取って現場へ出てからは、段階的に業務を覚えていきました。最初に任されたのは、活性炭をカートリッジに詰める準備作業。活性炭は届くたびに粒の大きさが異なり、慣れるまで時間がかかりましたが、試行錯誤を重ねるうちに、カートリッジの組み立て方や細かな調整方法も、少しずつ自分のものとなっていきました。

6月からは活性炭フィルターの試験装置の運転にも携わっています。最初は配管が入り乱れる現場の全体像がまったくつかめませんでしたが、自分の足で何度も行き来するうちに、「この配管はここにつながっているのか」と少しずつ理解できるようになりました。わからないものを一つずつ確かめていく感覚は、卒業研究で虫を観察していた日々とよく似ていて、親しみを感じています。

もともと「この作業にはどんな意味があるんだろう」と気になる性格で、全体像を理解するのに人より時間がかかり、以前はそれを弱点だと思っていました。でも、手順通りに操作するだけでなく、「なぜここで弁を開けるのか」といった手順の意味まで理解していれば、トラブルの際にも応用が効きます。工程の理屈を確かめることは決して遠回りではなく、むしろ自分の強みになっていく。そう気付いてからは、既存の手順書を基に、自分なりに噛み砕いたメモを作るなど、納得しながら覚える工夫を重ねています。

|どこまでも成長できるから、エンジニアの仕事は面白い。

「原子力」と聞くと、少し身構える方もいるかもしれません。私自身、初めは漠然とした不安がありましたが、放射線に関する正しい知識を得たことで、その印象は大きく変わりました。線量計で被ばく線量を確認しながら、安全ルールに沿って作業しています。放射線源との距離を保つことや、作業時間を適切に管理することなど、基本を守ることで被ばく線量は大幅に防げます。正しい知識があれば自分の身は自分で守れる。そう実感してからは、職場の高い安全性も改めて実感でき、より仕事に集中できるようになりました。

それに、この4カ月で一番成長したのは、「わかりません」と言えるようになったことです。最初は、先輩の作業の手を止めるのが申し訳なくて、疑問点があってもその場で聞けずにいましたが今は違います。うまく言葉がまとまらなくても、まずは声に出して尋ねると、皆さん快く教えてくださり、「質問してくれてありがとう」とさえ言ってくださったことが自信につながりました。

テクノロジーの最前線にいるエンジニアは、環境や設備が更新されるたびに新たな学びがあり、若手もベテランも関係なく、無限に成長していける仕事だと感じます。学びをやめれば平坦なキャリアになるけれど、学び続けざるを得ない環境だからこそ、起伏のあるエキサイティングな道を歩いていける。その面白さを、これからも味わっていきたいと思います。

取材日2026.7.9


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