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不器用さが最大の強みに。
自分の経験が人の役に立つ喜び。

2015年入社
髙森 岳人 TAKEHITO TAKAMORI

≪プロフィール≫
大手半導体製造装置メーカーで、生産技術エンジニアに従事。2025年度の技術社員表彰で、史上初となる20代で「最優秀エンジニア賞(MVE)」を受賞。

職人への憧れから、モノづくりの世界へ飛び込んだ。

高校卒業後は、産業用装置メーカーに就職して、半導体製造装置の組み立て業務を経験しました。当時は正直生活のために選んだ仕事でしたが、そこからエンジニア職を志望したのは職人への憧れがあったから。テレビや漫画で目にしたプロフェッショナルの姿に、「1つの道を極めるってかっこいいな」と思っていました。

実際に、モノづくりやテクノロジーの面白さに目覚めたのは、働いて経験を積んでいるうちになんです。半導体は、肉眼で見えないほど小さなものでそこに先端の技術が集約されている精密な製品。それがスマートフォンやゲーム機、クルマ、人工衛星までありとあらゆるところに使われて私たちの生活を支えている。それを知った時、「自分はすごい世界にいるんだ」とワクワクしました。

その後、半導体だけでなくもっといろいろな技術に触れてみたいと、幅広い職種を経験できるオープンアップネクストエンジニアに入社。気が付けば10年が経ちますが、結局は半導体が面白すぎて、同じ業界でキャリアを重ねています。

自分の経験すべてを、改善業務で活かす。

当社に入社した後は、大手半導体製造装置メーカーで半導体洗浄装置の製造プロセスでさまざまな経験を積んでいます。半導体チップは、髪の毛の1万分の1という細さの電子回路で構成される精密な電子部品で、ホコリ1つでも付着しようものなら大きく性能が損なわれてしまう。私が担当している洗浄装置は、その半導体の微細な汚れを除去する、半導体産業に欠かせない装置なんです。

私がこれまでに経験した業務はとても幅広いのですが、1年目は装置の組み立て、2年目からは作業リーダーとして、工程管理や新人教育を任されるようになりました。担当する工程が増えるにつれてチームも大きくなり、4年目には50人のチームのリーダーに。5年目以降は工場全体の品質管理に携わるようになり、10年目の現在は生産技術エンジニアとして、製造をスムーズに進めるための改善業務を行っています。

現在の主な業務は、不良品の原因究明や設備の修理、部品管理など多岐にわたります。いわば“何でも屋”ですが、その中でも力を入れているのが改善業務。生産ラインや製造プロセスの課題を見つけて解決し、生産効率や品質の向上、コスト削減につなげています。これまで、業務効率化を目的としたチャットボットアプリの開発・導入や、工具管理に使う緩衝材をレゴブロックに変更し、異物混入防止とコスト削減を図る改善などを行ってきました。

そもそも改善業務に取り組むようになったのは、自分が不器用で苦労したからなんです。それこそ、1年目は失敗ばかりで、周りに迷惑をかけることもしばしば。仕事をもっと正確に、スムーズに対応できるようになりたいという思いから、ミスの原因を探して対策を考え、実践してはまた改善するという、ミスを防ぐ工夫が習慣になっていきました。

そしてある時、配管作業中にどうしても管を傷つけてしまうので、管を保護できる治具(作業を補助する器具)を作って対策したところ、工場全体の治具として採用されたのです。自分の工夫がみんなの役にも立ったことは、大きな励みになりましたね。これを機に改善を提案・採用される機会が増えていき、提案するからには品質管理をしっかり学びたいと、QC検定2級・3級も取得。今はAIも活用しながら改善に取り組み、社内に広げています。

不器用な自分だからこそ、改善の種を見つけられる。そう気付いたら、短所だと感じていた不器用さが自分の最強の強みとして活かせるエンジニアの仕事が、楽しくてたまらなくなりました。

尊敬する先輩たちのようになりたい、その気持ちが成長の原動力。

入社して10年、ここまで頑張れたのは憧れの存在にたくさん出会えたからです。「どうすればもっと良い装置になるか本気で考え、それを心から楽しんでいる先輩」、「どんな時もチームを第一に考えて行動する先輩」、「大きな責任を負いながらもいつも大らかで、周りを安心させてくれる先輩」、その姿はもう本当に輝いて見えました。たくさんの先輩の背中を間近で見る中で、「あんなエンジニアに自分もなりたい、成果を出して先輩に喜んでもらいたい」と思うようになり、それが成長の原動力になったと思います。

実際に、リーダーの在り方を学ばせてもらったのも先輩からでした。リーダー論や組織論の本を読み、尊敬するリーダーの言動を真似しながら「自分がどれだけ評価されるか」ではなく、「どれだけ価値を与えられるか」を軸に行動し、自分目線ではなくチームのためにと視野を広くもつように心掛けています。

すごい人というのは成長を止めないので、先輩との距離は一向に縮まらないです。でも、追いかける人がいるのは最高に幸せなこと。これからは追いかけるだけでなく、自分も挑戦する背中を後輩に見せて、「あの人、不器用だけど尊敬できるな」と思ってもらえるようなエンジニアを目指したいです。

取材日:2025.9.5