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設備保全スキルマップとは?項目例・5段階の評価基準・作り方を解説

設備保全の現場では、「特定のベテランしか対応できない」「担当者ごとの習熟度がわからない」といった課題が起こりやすくなります。設備保全スキルマップを作成すれば、機械や電気、PLC、故障診断などのスキルを一覧化し、教育が必要な項目や適切な人員配置を把握できます。
ただし、項目や評価基準があいまいなままでは、作成しても十分に活用できません。本記事では、設備保全スキルマップに入れる項目例や5段階の評価基準、作り方を解説します。OJTや多能工化、技能伝承への活用方法も合わせて紹介します。

目次

  1. 設備保全スキルマップとは
  2. 設備保全スキルマップに入れる項目例
  3. 設備保全スキルマップの作り方
  4. 設備保全スキルマップにおける習熟度の評価基準
  5. 設備保全スキルマップの活用方法
  6. 設備保全スキルマップを運用する際のポイント
  7. 設備保全スキルマップを活用して計画的な人材育成を進めよう

設備保全スキルマップとは

設備保全スキルマップとは、保全業務に必要な技能と、従業員が現在対応できる作業を一覧で確認するための管理表です。軸受の交換や電気回路の点検、PLCを用いた故障診断など、作業ごとに習熟度を記録すれば、単独で対応できる人や教育が必要な人を把握できます。
活用の目的は、従業員を評価することだけではありません。特定のベテラン従業員に集中している作業を明らかにし、若手への技能伝承や多能工化を計画的に進める役割もあります。
また、必要な技能や教育履歴、資格、評価結果を記録しておけば、ISO 9001やIATF 16949などの監査で力量を示す資料としても活用可能です。新しい設備の導入や人員の異動、作業方法の変更に合わせて更新を続けることで、人材育成や人員配置を支える実用的な仕組みになります。
以下の記事では、設備保全の仕事内容について紹介しています。
関連記事:設備保全の仕事内容とは?活かせるスキルや資格、年収、転職のポイントを紹介

設備保全スキルマップに入れる項目例

設備保全スキルマップには、作業に必要な知識や実技だけでなく、異常を見つける判断力、安全管理、設備改善、関連資格も含めます。
主な項目例は次のとおりです。

  • 設備の構造や保全業務に関する基礎知識
  • 機械図面・電気図面を読み取るスキル
  • 機械部品や工具を扱うスキル
  • 電気・油圧・空圧・PLCに関するスキル
  • 点検・故障診断・トラブル対応のスキル
  • 安全管理や設備改善に関するスキル
  • 機械保全技能士や電気工事士などの関連資格

機械や電気などの分野ごとに項目を整理し、何ができれば習得済みと判断するのかを具体的に定めると、評価のばらつきを抑えられます。

設備の構造や保全業務に関する基礎知識

設備の構造や保全業務に関する基礎知識は、適切な点検や故障対応を行う土台となります。設備を構成する部品の役割や動く順番を理解していなければ、異常が起きた際に確認する場所を絞れません。日常点検や定期的な部品交換、故障後の修理、再発防止の違いを説明できるか確認しましょう。
摩耗や振動、温度上昇、異音などを故障の前兆として捉え、設備の構造に合った点検方法を選べることも重要な評価項目です。

機械図面・電気図面を読み取るスキル

機械図面や電気図面を読み取るスキルは、点検箇所や故障原因を正しく特定する際に欠かせません。機械図面では、部品の形状や寸法、取り付け位置、組み立てる順番を確認できるか評価します。
電気図面では、電源からモーターやセンサーまでのつながりを追い、設備が動く条件を理解できるかを見ます。図面と実際の設備を照らし合わせ、交換する部品や確認する配線を特定し、安全な作業手順を説明できる状態を目指しましょう。

機械部品や工具を扱うスキル

機械部品や工具を扱うスキルでは、決められた方法で分解や交換、調整を行えるか確認します。以下を対象に、それぞれの交換方法や調整方法を整理しましょう。

  • 軸受
  • ベルト
  • チェーン
  • 歯車
  • ボルト
  • シール

工具を適切に選ぶ能力も評価の対象です。トルクレンチやプーラー、ダイヤルゲージなどを正しく使用し、部品を傷めず、指定された精度で作業を完了できるかを確認すると、現場で活用しやすい項目になります。

電気・油圧・空圧・PLCに関するスキル

自動化された設備の保全では、電気だけでなく、油圧や空圧、PLCに関する知識も求められます。油圧と空圧は、油や空気の圧力を使って機械を動かす仕組みです。
圧力の低下や漏れが生じた際に、配管やバルブ、ポンプなどの確認箇所を判断できるか評価します。PLCについては、電圧や電流、配線の点検に加え、ラダー図や信号の状態を確認し、設備が停止した原因を絞り込めることまで項目に含めましょう。

点検・故障診断・トラブル対応のスキル

点検や故障診断では、設備の異常を早期に発見し、原因を順序立てて調べられるかを評価します。目で確認できる変化だけでなく、以下の要素を調べ、正常な状態との違いを説明できることが重要です。

  • 振動
  • 温度
  • 電流

故障時には、エラー表示や測定結果から原因の候補を整理し、必要な修理や部品交換を安全に進めます。復旧後の動作確認に加え、原因や対応内容、再発防止策を記録できることまで評価しましょう。

安全管理や設備改善に関するスキル

安全管理は、設備保全の技能を評価するうえで優先すべき項目です。作業前には設備を停止し、以下のような設備内に残る力を確実に遮断しなければなりません。

  • 電気
  • 油圧
  • 空圧
  • 重力

ロックアウトの実施や保護具の使用、危険箇所の確認、作業後の復旧手順を守れるか評価します。設備改善では、故障や短時間の停止が起きる原因を調べ、点検方法や部品、構造、作業手順の変更を具体的に提案できるか確認しましょう。

機械保全技能士や電気工事士などの関連資格

関連資格の項目を設けると、誰がどの作業を担当できるのかを明確に管理できます。
主に、以下のような資格が対象です。

  • 機械保全技能士
  • 電気工事士
  • 危険物取扱者
  • フォークリフト運転技能講習
  • 玉掛け
  • クレーン関係の資格
  • 安全教育

資格名だけでなく、取得日や有効期限、担当できる作業、更新状況まで記録しましょう。自社の作業内容に応じて必要な資格を整理すれば、期限切れや資格をもたない人による作業を防ぎやすくなります。
以下の記事では、設備保全におすすめの資格について紹介しています。
関連記事:設備保全におすすめの4つの資格!資格取得のメリットや求められるスキルについても解説

設備保全スキルマップの作り方

設備保全スキルマップは、自社の課題と現場で行われている業務を整理し、評価結果を教育へつなげる流れで作成します。

具体的な手順は次のとおりです。

  1. 作成する目的と対象者を決める
  2. 設備保全の業務を洗い出す
  3. 業務に必要なスキルを項目ごとに整理する
  4. スキルの内容と評価基準を明確にする
  5. 従業員ごとのスキルレベルを評価する
  6. 評価結果を教育計画に反映する

最初から細かな項目を作り込むと、評価や更新の負担が大きくなります。技能伝承や多能工化などの目的を明らかにし、実際の業務に必要な項目から段階的に整備しましょう。

1.作成する目的と対象者を決める

最初に、設備保全スキルマップで解決したい課題と、評価対象者の範囲を決めます。以下のような目的によって必要な項目は異なります。

  • 技能伝承
  • 属人化の解消
  • 多能工の育成
  • 資格管理
  • 監査対応

保全部門だけを対象とするのか、日常点検を行う製造担当者や派遣社員、協力会社まで含めるのかも明確にしましょう。現場で困っていることを整理して利用範囲を絞れば、不要な項目が増えることを防ぎ、運用しやすい構成にできます。

2.設備保全の業務を洗い出す

設備保全スキルマップを作る際は、現場で実際に行われている業務を漏れなく洗い出します。以下の業務を作業の流れに沿って整理しましょう。

  • 日常点検
  • 定期的な部品交換
  • 故障原因の調査
  • 修理
  • 復旧確認
  • 再発防止
  • 設備改善

ベテラン従業員だけが担当している作業も含めることが大切です。対象設備や使用工具、確認する数値、必要な判断まで書き出します。担当者への聞き取りに加え、点検表や修理履歴、作業手順書も確認すると、抜け漏れを抑えられます。

3.業務に必要なスキルを項目ごとに整理する

洗い出した業務は、教育や人員配置に活用しやすいスキル項目へ整理します。以下のように分類し、その下に軸受交換や配線確認などの作業を配置しましょう。

  • 機械
  • 電気
  • 油圧
  • 空圧
  • 制御
  • 安全管理
  • 故障診断
  • 保全計画

特定の設備名だけで項目を作ると、ほかの設備に技能を応用しにくくなります。温度制御やセンサー調整など、複数の設備に共通する技能へ置き換えることが重要です。
項目を細かく分けすぎず、管理しやすい範囲に整えましょう。

4.スキルの内容と評価基準を明確にする

スキルの評価基準は、誰が確認しても同じ判断になるよう、具体的な行動で定めます。「よくできる」「少し苦手」などの表現では、評価する人によって判定が変わりかねません。標準作業手順書に沿って一人で安全に作業できる、測定結果から異常箇所を特定できる、後輩へ手順を説明できるなど、確認可能な状態で示しましょう。
知識の有無だけでなく、実際の作業や状況に応じた判断、過去の対応経験も評価に含めます。

5.従業員ごとのスキルレベルを評価する

従業員のスキルレベルは、自己申告だけでなく、実際の作業実績や確認結果をもとに評価します。
以下を組み合わせることで、評価の根拠が明確になります。

  • 上司や指導者による作業観察
  • 知識の確認
  • 故障対応の記録
  • 保有資格

特に安全に関係する作業では、経験年数だけで高いレベルと判断してはいけません。決められた手順を守り、危険を避けながら作業を完了できるか、異常時に正しく判断できるかまで確認しましょう。

6.評価結果を教育計画に反映する

設備保全スキルマップは、評価結果を具体的な教育計画へ反映することで効果を発揮します。目標とするレベルと現在のレベルを比較し、不足している技能の指導者や学習内容、実施時期、確認方法を決めましょう。
指導を受けながら作業できる従業員には、経験者を担当につけ、手順の学習や実作業、確認テストを組み合わせます。資格が必要な作業では講習や受験の予定も加え、教育後に再評価して、単独で安全に作業できるかを確認してください。

設備保全スキルマップにおける習熟度の評価基準

設備保全の習熟度は、経験年数や上司の印象ではなく、実際にできる作業をもとに評価します。評価基準は、次の5段階に分けると整理しやすくなります。

  • レベル1|業務に必要な基礎知識を理解している
  • レベル2|指導を受けながら作業できる
  • レベル3|一人で正しく作業できる
  • レベル4|難しい作業に対応して後輩を指導できる
  • レベル5|設備改善や教育を主導できる

各レベルで確認する行動や記録をあらかじめ決めておけば、評価者による判断のばらつきを抑え、教育目標も設定しやすくなります。

レベル1|業務に必要な基礎知識を理解している

レベル1は、設備や作業に関する基礎知識を理解しているものの、一人では実作業を担当できない段階です。設備を構成する部品の役割や点検の目的、作業中に想定される危険を説明できる状態が該当します。
評価では、社内研修の受講記録や筆記試験、口頭での確認などを活用しましょう。知識をもっているだけで作業を任せるのではなく、安全な実技教育へ進むための出発点として位置付けることが重要です。

レベル2|指導を受けながら作業できる

レベル2は、先輩や指導者の支援を受けながら、決められた手順に沿って作業できる段階です。作業手順書を確認しながら、日常点検や給油、清掃、工具の準備などを行います。ただし、異常の判断や作業方法の変更を一人で行う段階ではありません。評価時には、指示された手順を守れるか、危険な行動を避けられるか、指摘された内容を正しく修正できるかを実際の作業を通じて確認しましょう。

レベル3|一人で正しく作業できる

レベル3は、標準的な点検や部品交換を、指示や付き添いなしで安全に完了できる段階です。作業前の安全確認から工具の選定、作業、動作確認、記録までを自分で行えることが条件となります。
経験年数が長いだけでは、レベル3と判断できません。決められた品質を守れるかに加え、想定外の異常が見つかった際に作業を止め、適切に報告できるかも確認します。単独作業を任せる際の社内認定にも活用できます。

レベル4|難しい作業に対応して後輩を指導できる

レベル4は、原因をすぐに特定できない故障に対応し、自分の知識や技能を後輩へ指導できる段階です。測定結果や警報を確認し、考えられる原因を順番に調べ、修理や部品交換の必要性を判断します。OJTでは、作業を実演するだけでなく、指導計画の作成や習得状況の確認も担当します。故障から復旧までの記録や原因を説明する力、指導を受けた従業員の習得状況をもとに評価しましょう。

レベル5|設備改善や教育を主導できる

レベル5は、設備の修理に加え、故障を減らす仕組みや人材を育てる仕組みを作れる段階です。繰り返し発生する故障や設備の弱点を分析し、点検基準の見直しや部品、構造の変更、保全計画の作成を主導します。
評価では、改善案の採用状況や故障、作業負担の変化、教育手順や教材の整備実績を確認しましょう。個人がもつ経験をほかの従業員も活用できる知識へ変え、保全部門全体の対応力を高める役割を担います。
関連記事:設備保全のあるべき姿とは?3つのポイントや実現する上で必要なこと

設備保全スキルマップの活用方法

設備保全スキルマップは、従業員のスキルを一覧にするだけでなく、教育や人員配置、技能伝承などに活用します。
主な活用方法は次のとおりです。

  • 不足しているスキルをもとに教育計画を立てる
  • 従業員のレベルに合わせてOJTを実施する
  • 適切な人員配置と多能工化に役立てる
  • ベテラン従業員の技能やノウハウを継承する
  • 資格の取得状況や更新時期を管理する

現在のレベルと現場で求める水準との差を確認し、具体的な行動へつなげることで、設備保全部門全体の対応力を高められます。

不足しているスキルをもとに教育計画を立てる

教育計画は、現場で必要とされるレベルと、従業員の現在のレベルとの差をもとに立てます。単独作業にレベル3が必要な作業を、レベル2の従業員しか担当できない場合は、優先して育成すべき技能と判断できます。対象者や目標、指導者、学習内容、評価方法を明確にしましょう。動画による予習や実技指導、単独作業の認定までを1つの計画にすれば、研修を受けるだけで終わらず、現場で使える技能の習得につながります。

従業員のレベルに合わせてOJTを実施する

OJTは、従業員の習熟度に合わせて作業の難易度や指導内容を変えることが重要です。初学者には設備の仕組みや危険箇所を説明し、レベル2の従業員には、先輩が立ち会いながら点検や部品交換を経験させます。レベル3に達した後は、難しい故障への対応や後輩の指導へ進めましょう。実施した作業や指導内容、評価結果を記録しておけば、指導者による教え方の差を抑え、段階的な技能習得を進めやすくなります。

適切な人員配置と多能工化に役立てる

設備保全スキルマップを確認すると、単独で作業できる人や、周囲を指導できる人の配置状況を把握できます。特定のベテラン従業員しか復旧できない設備がある場合は、代わりに対応できる担当者を優先して育成しましょう。
多能工化を進めれば、一人の従業員が複数の設備や作業を担当できるようになります。班や勤務時間帯ごとの技能の偏りを見直すことで、急な欠員や突発的な故障が発生した際にも対応しやすくなります。

ベテラン従業員の技能やノウハウを継承する

技能伝承では、ベテラン従業員だけが知っている作業のコツや故障の見分け方を、ほかの従業員も学べる形に変えます。まずは、特定の人しか担当できない点検や調整、修理をスキルマップから洗い出しましょう。
作業を動画に残し、手順だけでなく、音や振動の違いをどのように判断したのかも聞き取ります。判断の理由を手順書や確認項目へ反映し、若手が実作業で学ぶ機会を設ければ、異動や退職による技能の断絶を防ぎやすくなります。

資格の取得状況や更新時期を管理する

設備保全スキルマップには、作業能力に加えて、国家資格や特別教育、社内認定の取得状況も記録します。電気工事や重量物の運搬など、資格や教育の修了が必要な作業を誰が担当できるのか、すぐに確認できる状態にしましょう。
以下の情報をまとめれば、資格をもたない人による作業や期限切れを防ぎやすくなります。

  • 資格名
  • 取得者
  • 取得日
  • 有効期限
  • 更新状況

更新が必要な資格は、有効期限の3カ月前に確認できる仕組みを設けると安心です。

設備保全スキルマップを運用する際のポイント

設備保全スキルマップは、作成後も継続的に更新し、教育や配置に活用する必要があります。主な運用上のポイントは次のとおりです。

  • 管理するスキル項目を増やしすぎない
  • 誰が評価しても判断が変わらない基準を設ける
  • 自己評価だけでなく上司や指導者も確認する
  • 設備や業務内容の変更に合わせて定期的に見直す
  • 管理する人数や拠点数に合わせてExcelとシステムを使い分ける

現場の負担を抑えながら、評価結果を教育や人員配置に使える運用ルールを整えることが大切です。

管理するスキル項目を増やしすぎない

スキル項目は、現場で無理なく評価と更新を続けられる範囲に絞りましょう。業務を細かく分けすぎると入力作業が増え、班長や指導者が更新できなくなるという問題が起こります。
最初に機械や電気、制御、安全などの大きな分野を決め、その下に軸受交換や盤内配線などの代表的な作業を置きましょう。分類は原則2層とし、細かく分ける場合でも3層までに抑えます。評価結果を教育や配置に使用しない項目は、追加する必要がありません。

誰が評価しても判断が変わらない基準を設ける

評価基準は、あいまいな印象ではなく、本人が実際にできる行動をもとに定めます。「よくできる」「少し苦手」などの表現では、評価者の経験や考え方によって判定が変わりかねません。
たとえばレベル3は、標準作業手順書に従い、一人で安全に作業を完了できる状態と定めます。実技テストや作業記録、社内認定、指導実績など、判断の根拠となる記録も決めておけば、評価者によるばらつきを抑えられます。

自己評価だけでなく上司や指導者も確認する

技能レベルは、本人の自己評価だけで決めず、上司や指導者による確認を組み合わせましょう。本人が自信をもてず低く申告する場合もあれば、作業上の危険や不足に気付かず高く申告する場合もあります。
本人が現在のレベルを入力した後、班長やOJTの指導者が実際の作業、安全手順の守り方、トラブル時の判断を確認してください。評価が一致しない場合は、作業履歴や実技記録を見ながら理由を話し合うことで、公平で納得しやすい評価になります。

設備や業務内容の変更に合わせて定期的に見直す

スキルマップは、決めた時期に確認するだけでなく、設備や人員が変わったときにも更新しましょう。
以下のような変更があれば、現場で必要とされる技能も変わります。

  • 新しい設備の導入
  • 古い設備の廃棄
  • 配置転換
  • 退職
  • 新しい測定技術の採用

運用例では、3月に期末評価を行い、4月に項目を見直し、5月に教育計画を決め、10月に進み具合を確認します。こうした定期更新に加え、設備更新や異動が発生した時点で変更するルールも定めてください。
古い項目を放置せず、現在の業務に合った状態を保つことが大切です。

管理する人数や拠点数に合わせてExcelとシステムを使い分ける

Excelと専用システムは、管理する人数や拠点数、記録の複雑さに合わせて選びましょう。30名以下の単一拠点であれば、入力方法と管理者を決めたシンプルなExcelでも運用できます。一方で、以下のような場合は、教育履歴や承認記録をまとめて残せる専用システムが適しています。

  • 50名以上を管理する場合や複数工場で利用する場合
  • ISOやIATFの監査に対応する場合
  • 管理項目が200を超える場合
  • 二重入力に月10時間を超えている場合

上記の条件に当てはまる場合は、システムへの移行を検討してみましょう。

設備保全スキルマップを活用して計画的な人材育成を進めよう

設備保全スキルマップは、保全業務に必要な技能と従業員の習熟度を一覧で確認し、教育や人員配置に活用するための管理表です。機械や電気、PLC、故障診断、安全管理などの項目を整理することで、不足している技能や特定の従業員に依存している業務を把握できます。
作成する際は、目的と対象者を明確にしたうえで業務を洗い出し、具体的な行動に基づく評価基準を設定しましょう。
評価結果をOJTや多能工化、技能伝承、資格管理へ反映し、設備や業務内容の変化に合わせて見直すことで、計画的な人材育成と安定した保全体制につながります。
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