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自動車・輸送用機器
電気・電子系

直感で飛び込んだ「宇宙」の世界に、
想像を超えるキャリアが広がっていた。

2022年入社
植野 絢太KENTA UENO

短大で電気電子工学を学んだのち、新卒でオープンアップネクストエンジニア(当時・夢テクノロジー)に入社した植野さん。現在は、人工衛星に搭載する、カメラセンサー機器の組み立てと電気試験を担当しています。入社5年目を迎えた植野さんにこれまでの歩みと実験・評価エンジニアとしてのやりがいについて聞きました。

就活で目指す先が絞れなかったからこそ出会えた、「宇宙」という未知の領域。

短大では電気電子工学科に在籍していましたが、コロナ禍で授業はほぼリモート。そのため卒業研究に注力し、自動運転ラジコンの開発に関して、ソフトウェアの設計からハードウェアの組み立てまでを広く手掛けました。ただ、当時は「これを将来の仕事にしたい」とまでは思えず、就活でも目指す業界をなかなか絞れませんでした。

だからこそ選んだのが、派遣という働き方で、大手メーカーを中心に技術分野でさまざまな経験ができるオープンアップネクストエンジニア(当時・夢テクノロジー)。「広く浅く、いろいろなものに触れてみたい」。そんな想いから当社に決めました。

入社後は宇宙衛星事業を手掛ける会社に配属され、2026年で5年目を迎えます。しかし、宇宙事業に携わることになるとは、自分でもまったく想定していませんでした。内定後、営業担当の方が就業先の候補を3、4つほど提案してくれたのですが、その中にあった「宇宙」というワードに無性に惹かれて。これまで1ミリも考えたことがない業界だからこそ強く興味が湧き、今の就業先で働くことを即諾しました。

手応えを感じたのは、試験の「意味」が腑に落ちた時。

現在は宇宙関連機器の開発を手掛ける部署で、宇宙デブリ(宇宙空間に漂う廃棄された衛星やロケットの破片)を除去するための人工衛星に搭載する、カメラセンサー機器の組み立てと電気試験を担当しています。

センサー機器はスマートフォンほどのサイズで、撮像距離や性能の異なるものが6〜7種類。これらをクリーンブース内で図面をもとに組み立てたのち、宇宙環境に耐えられるかを確認するさまざまな試験を行います。遠くの対象物にピントが合うかという撮像試験、宇宙空間を模擬した真空状態での動作確認、打ち上げ時の振動や発熱にどの程度耐えられるかの許容確認など。普段は東京で勤務していますが、試験のため宇宙関連施設や実験場へ出張することもあります。

配属後はすぐに現場での実作業にあたったので、初めてだらけの環境についていくのが必死でした。人工衛星用の機器はこれまで見てきた工業機械とは構造が大きく異なりましたし、社内では専門用語が飛び交い、説明書は英語。とにかく「わからないことは何でも聞く」「任された仕事を確実にやり遂げる」という姿勢で先輩方に教わり、自分でも調べながら少しずつ仕事を覚えていきました。それでも、追いつけている実感はなかなか湧かなかったのが正直なところです。

理解が深まったのは入社から2年ほど経ち、組み立てと試験を担当していた1機目の人工衛星が打ち上げられ、その運用にも携わるようになった頃です。そこで初めて、「あの電気試験は、今起きたこのようなトラブルに対応するため実施していたのか」「あの遠隔操作の試験は、デブリにこれだけ近づいて撮影するためにあったのか」と、自分が担当していた試験の意味まで腑に落ち、これまでにない感動と手応えがありました。

地道な日々の積み重ねで、「夜空の見方」も変わっていた。

所属部署にはトータルで10名ほどが在籍しており、そこから3名前後のグループにわかれ、機器ごとに担当が割り振られています。5年目の今は、私の後に配属されたオープンアップネクストエンジニアのメンバーをサポートすることも増えました。自分が苦労して覚えたことを伝えながら、1日でも早く作業に慣れてもらえるよう心掛けていて、休憩時間に声をかけて近況を聞くこともあります。

この仕事の面白さは、やはり自分が手掛けた人工衛星が宇宙軌道上に飛び立ち、実際のミッションを完遂した姿を目の当たりにできること。組み立てから試験まで、多くの工程を長期にわたって少人数で担うからこそ、責任の重さも、打ち上げられた時の喜びも大きいです。自分が担当したカメラセンサーで撮像された画像が公開された時は、言葉にならないくらい胸が熱くなりましたね。

入社当初は1週間後の自分すら想像できていませんでしたが、目の前の仕事に向き合い続けた結果、ここが自分の誇れるフィールドになっていました。気が付けば夜空を見上げた時の感覚まで変わっていて、「今頃、自分が手掛けた人工衛星はこの辺りを飛んでいるな」などと自然に考えるようにもなりました。こう思えるのも、あの時、直感で宇宙業界に飛び込んだからこそ。今後もこの配属先で技術を磨き、宇宙開発を支える確かな戦力として歩み続けていきたいです。

就職活動に取り組んでいる後輩の皆さんへ

何か1つでも興味をもてたなら、そこに突き進んで行動してみたら良いのではないでしょうか。未経験でも、知識がゼロでも、関係ないと思います。私自身、宇宙のことなど何も知らないまま飛び込みましたが、それでも何とかなりました。もちろん、実際に進んでみて合わないと感じることもあるかもしれませんが、「これだ」という感覚は意外と自分を裏切らないと思います。迷ったときは、ちょっとでも「面白そう」と思える方へ。それだけで、想像もしていなかった自分に出会えるはずです。

取材日2026.7.23

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